はじめまして。よし、雑談しよう。 / New Game制作委員会

はじめまして。よし、雑談しよう。 / New Game制作委員会

コロナ禍において、人とのリアルな繋がりの機会が減ったと実感することはありませんか。

学生生協アンケート(2021年7月)では、大学生の約5割が「学生生活は充実していない」と回答しました。この数値はコロナ前の2019年の同調査の約4倍に相当します。COVID-19はキャンパスから人を、会話を、つながりを奪いました。その状況は今でも続いています。

そこで、コロナ禍で失われた学生の「つながり」を取り戻すべく、New Game制作委員会という団体が立ち上がりました。2021年12月5日から11日にかけて、大学生たちがコロナ禍でも「Living Room」から、生きたつながり「Living」を得られる第 2 回イベント「LIVIN’ TO LIVING」を開催します。

イベントのメインは、偶発的に出会った「初めまして」の仲間と特定のテーマについてざっくばらんに話す「クエスト」。

今回は、New Game制作委員会の皆さんから、MAJIME ZINEの記事のためにスペシャルクエストを設定いただきました。

クエストでは、提供されるひとつのお題に対して、議論する中でチームとしての「回答」を用意するところがゴールです。ディスカッションが終わるまで、どんな「回答」が生まれるのかは誰にも想像がつきません。

新たな「気づき」や「共感」が生まれた今回のディスカッション。ここからはその抜粋をお楽しみください。

自己紹介 ーーお互いを知る

まずは自己紹介から。

ゆい:(New Game制作委員会 広報担当)

青山学院大学2年。アロマキャンドルにハマっている。

なおき:(New Game制作委員会 コンテンツ制作担当)

慶應義塾大学2年。最近秋の味覚に触れる機会が多くて嬉しい。特に秋刀魚。

今回のクエストテーマの企画者。

まさき:(New Game制作委員会 コンテンツ制作担当)

慶應義塾大学2年。APEX(PS5のゲーム)に熱中。

りゅうしん:(New Game制作委員会 コンテンツ制作担当)

慶應義塾大学2年。毎日バイクに乗っている。

モエコ:(MAJIME ZINE編集部)

同志社大学3年。近現代日本文学を勉強中。鴨川愛好家。

自己紹介が一通り済んだところで、いよいよ今回のクエストテーマの発表。

今回のテーマは……

一番「行きたくなった」地元を決めよう。

です。「地元トーク」は、初対面の人同士の会話で鉄板の話題。ですが、「地元」について徹底的に語り合う場は案外少ないかもしれません。今回は、お互いが自分の地元について、その魅力をシェアしあい、このメンバーで行くとしたら誰の地元がいいかを議論してみます。

みんなの「地元」はどこ?ーー地元が一つとはかぎらない

なおき:みなさんどちらが地元なんですか。

りゅうしん:僕は広島です。広島のことが本当に好きなので、バイクのナンバープレートもあえて広島にしているくらい。

まさき:地元の定義から聞きたいです。「地元」って、生まれた場所なのか、いた年数が長い場所なのか、どっちでしょうか。というのも、僕は転勤族で色んな地域に住んでいたので、今回どこを地元として語ろうか悩んでいます。

僕は、生まれたのが神戸。その後、愛媛県内を何箇所か回って、大分に移った。そのあとは更にぐちゃぐちゃしていて、もはや順番がわからないんですけど、関東をうろうろして、埼玉、神奈川、東京。ここ最近はそんな感じですね。

ゆい:私もちょっと似ていて。私は、生まれた場所は恐らく日本。ですが、母が中国の人なので、小学校に入るまでは、日本と中国を結構行き来していました。中国の小学校に通い(中国国内で一回転校)、中2で日本に帰ってきて、熊本で5年間住んで、大学進学で今東京に住んでいます。

りゅうしん:地元ってすぐに決まるものかと思ってた。そういう場合の「地元」ってどう定義したらいいんだろう。

なおき:僕は生まれて小3までは香川に住んでいて、その後千葉に引っ越した。千葉にいる期間の方が長かったけれど、僕の中での「地元」はやっぱり香川になるのかな。

モエコ:私は大学進学で京都に来ているんですが、地元は福井です。福井と京都以外を知らないので、私は「地元=福井」とはっきりしているタイプです。

まさき:僕は地元への思い入れが無いですね。生まれたところも覚えてないし、気づいたら他のところに移るというような生活だったから。幼い頃は、親の仕事を把握していなかったから、気づいたら引越しになっているというような状況でした。だから、地元愛……「特別ここが最強」とかいう思いが無いです。

モエコ:地元って、「愛」というよりは、「懐かしい」とか「安心感」というようなニュアンスが強いように感じます。帰省した時の「ああ帰ってきた〜」とか、「なんだか安心する〜」とか、私はそういうものを、地元に感じますし、地元に求めているのかもしれません。

まさき:確かに、「懐かしい」っていう定義で考えるなら、僕も「地元」を感じますね。ちっちゃい頃住んでいたところに行ってみると、当時遊んでいた公園とか、懐かしさを感じますね。

一同:うんうん。

地元の魅力ーー地元民の視点だから見えること

なおき:それぞれシェアしていきますか。

りゅうしん:僕の地元、広島の良いところ。広島って、原爆ドームとか、宮島とか修学旅行のイメージが強いと思うんですよ。でも、もっと他にも素敵なところがたくさんあります。

広島といえばカープ。本当にみんな広島カープが大好きなんですけど、野球の勝敗で見ず知らずの人とも盛り上がれます。カープはチームカラーが赤なので、試合があった日の電車は、赤い服の人だらけ。そのくらい、地元に対してみんな熱が強くて、繋がりが強いです。

なおき:県民全体で盛り上がれるものがあるっていうのはいいね。

りゅうしん:小学生の頃、下校中近所のおばちゃんが唐突にみかんをくれたりとか、受験期、スーパーのイートインスペースで勉強してたら、知らないおばちゃんがコーヒー差し入れしてくれたりとか。人のあたたかさを感じた経験がいくつもあります。そういう人との関わり方が、広島の良いところなのかなと思います。

まさき:うーん、どこのことを話そうかな……今回は、埼玉の話をさせてください。

埼玉って、よく「ださいたま」って言われたりして、下に見られることが多いんですよ。それは正直、僕も東京や神奈川に住んでいて、「埼玉ってパッとしないなあ」って感じてしまうことも最近なくはないんですけど。その分良いところもあるんだよ、ってことを主張したいと思います。

埼玉の良いところは、都会に近いのに、めちゃめちゃ自然が広がっているところなんですよ。「ダサいたま」って言われるぐらい、本当に何もないけれどそれこそが実はいいことで。通勤ラッシュに見舞われることもなくて、朝非常に快適です。夜ドライブすると、すごく星空も綺麗なんだよね。

あとは人かな。埼玉県民は謙虚なんですよね。あまりイけてないところを自覚しつつ、謙虚に生きているかな。全部を総合して、住みやすいところだと思う。

なおき:僕は香川なんですけど、香川と言ったら、みんなやっぱりうどん……を想像しますよね?

一同:うん(笑)

なおき:県民は、朝起きて「さあ、うどん行こうか」って感じでみんな行きます。とにかく安い。一杯200円で食べられます。地元の人は、一杯2、3分で食べ終わるんです。他県からきている方は話しながらゆっくり食べるので、県民は一発で他県から来ている人を見分けられます。

でもうどんだけじゃないぞ、ってことを知っていただきたくて。

瀬戸内海なので、海の幸が豊富です。地鶏も有名で、骨付鳥がまるまる売っていたりもします。

それから、やっぱり。地元に帰ると、近所のおじいちゃんおばあちゃんに必ず「大きくなったねえ」と言われます。

モエコ:私の地元・福井県が好きなポイントは、一生懸命頑張ってる感です。知名度とか、華やかな観光資源は多くないけれど、「なんとかPRしたい」という一生懸命感が全面に出ている感じが、私はすごく好き。

そして、その雰囲気が一番ひしひしと伝わってくる場所は、福井駅周辺だと思います。

福井駅周辺は恐竜だらけだってこと、みなさんご存知ですか?

福井県HPより引用。夜間や積雪のある時期はさらに迫力がある。

駅前の広場には巨大な恐竜がいつも動いていて、たまに鳴き声をあげます。トリックアートや、恐竜と一緒に写真を撮れるベンチもあります。

PRの手段として使えるものは使えるだけ使い倒して、盛り上げようとしている感じがしますね。

数年前までは、福井駅には自動改札というものが存在せず、駅員さんが手で切符にスタンプを押していたんですけど、今ではSuicaやICOCAが使えるようになりました。そういうところから、少しずつガラス張りの近代的な建物が増えてきて……

そんな変化の過程も込みで、私は福井駅に帰ってくると地元が愛おしいという気分になります。

りゅうしん:赤ちゃんを見るような感じなんですね。頑張っているのが可愛いっていう。

ゆい:私の地元・大連のアピールポイントは、星海広場

海辺にある広場で、なんとアジアで面積が最大なんです。幼い時、親と親に連れて行ってもらったら、必ず「帰りたくない」と泣いていた記憶があります。中国に行く機会があるなら、ぜひここは行って欲しいですね。

大連PRESS より引用。広場内に遊園地もある。

それからもう一つ。大連は、もともと「満州」という名前だったんですよ。大連は、過去日本が統治していた歴史があります。大連には、今も路面電車があるんですけど(画像)、今でも日本の会社が運営しているんです。私も最近知って、なんだか嬉しくなりました。

Wikipediaより引用。

モエコ:その「嬉しい」って、どんな気持ちですか。

ゆい:確かに聞かれてみると複雑ですね。自分の地元にもう一個の地元がある、それが嬉しいってことかも。

クエストも終局へーーNo.1の地元を決める(決めようとした)

りゅうしん:クエストのお題としては、「一番行きたくなった地元を決める」ということでしたよね。僕は、自分で話していて、一番自分の地元に帰りたくなりました。

ゆい:福井の恐竜、見てみたいな。

まさき:僕は、大連の広場をチャリで回ってみたいっす。

ゆい:香川でしゃべらずにうどん食べて地元民ぶってみたいよね。

ゆい:このメンバーで埼玉の星を見に行くのも楽しそう。

なおき:行きたい地元を1個に決めるのは難しいなあ。

ゆい:どうしても答えを一つに絞れないから、「みんなの地元をどの順番で回るか」というのを結論にしない?

りゅうしん:西から行きますか。

ゆい:楽しそう。全部行っちゃえば問題なしだね。

ということで、クエストの最終回答はこのようになりました。

大連で星海広場を満喫→広島のカープ熱を体感→香川で地元民ぶってうどん→福井駅前の恐竜を見る→埼玉で星空を楽しむ

クエストで「新たなつながり」を楽しみませんかーー1月9日〜1月15日まで開催中

今回のクエストでは、「一番『行きたくなった』地元を決めよう」をテーマにディスカッションを行いました。

このように、同世代の仲間たちと「ほんの少し特別で、他愛もない話」ができるイベントが、今月開催される大学生限定オンラインイベント「LIVIN’ TO LIVING」です。

大学生たちがコロナ禍でも「Living Room」から、生きたつながり「Living」を得られるように。

そんな思いで作られた本イベントでは、気軽に参加できる話しやすいテーマから、普段は考えないような深くて知的好奇心をくすぐるテーマまで、多種多様なクエストが盛り沢山。各界の前線で活躍されているゲストの方々がクエストディレクターとして登場し、ディスカッションの話題を提供してくれます。

イベント期間中は事前にインストールするアプリ上で、興味のあるものを自由に選んで、好きなだけクエストに参加できます。

チームでディスカッションして導き出した回答をアプリ上で共有すると、参加ボーナスがもらえます。「いいね」が沢山集まったら、豪華景品(ex.キャンピングカー2日間無料券etc…)獲得のチャンスも!

New Game制作委員会 公式SNSで順次最新情報を公開中。

NewGame制作委員会 企画書より引用

2021年1月9日〜1月15日まで、完全オンラインにて開催。

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New Game制作委員会

コロナ禍でキャンパスが閉鎖中、その影響を深刻に受けた 2020年の大学1年生と社会人有志で立ち上げた団体。コロナ禍で失われた学生の「つながり」を取り戻すべく活動している。
2021年4月3日に開催した第1回イベント「New Game2021」では、600名以上の大学1年生を動員。2021年12月5日から11日にかけて、第二回イベント「LIVIN' TO LIVING」を開催予定。
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