わたしたちの敬愛する女性

わたしたちの敬愛する女性

8日に国際女性デーを擁する先月3月は、女性の功績を讃え、さらなる権利の向上を願う女性史月間でした。
MAJIME ZINEでは、編集部員2名が敬愛してやまない女性たちについて語りました。

ナカノの敬愛する女性 るきさん

『るきさん』は、1988年から女性誌に連載された、高野文子さんの漫画。

舞台はバブル期の日本。ひと月分の仕事を一週間で済ませ、図書館へ行ったり、デパートへ行ったり、薄味の幸せをたっぷり含んだMiss RUKIの毎日。

サプライズもハプニングもない。だけど、借りたての本を読みながらやきそばパンにかぶりつくこと、辛子色のキュロットでスキップをすること、それらがどうしてこんなにも愛くるしいの!

心ときめくオール・カラー。終わり方が、また良くて。

ナカノ

ナカノ私物の『るきさん』

ユキノの敬愛する女性 上村松園

つい100年ほど前まで、女性の画家はほとんど存在しなかった。

理由の一つは、当時の画壇は男性が占めていて、女性の作品は正当に評価されなかったこと。

そして、女性は家を守り子供を育てるべきという思想が今よりもずっと強く、絵を描いて生計を立てる女性を「女のくせに」と社会的に強く非難していたことが原因だった。

上村松園はそんな中でも絵を、それも「男性の描くもの」だった美人画を描き続けた。松園の中には「理想の美人画を追求すること」が一本芯として存在していて、それを曲げることなく貫いた。美人画だけでなく、戦時中には女性が家の中で静かに働いている姿をつぶさに描き出した。その繊細な観察眼で、抑圧された女性のしなやかな強さを映し出した。

職業婦人の先駆けであった松園の理想を突き詰めるエネルギッシュさと、ありふれた日常生活にも目を向けて美しさを見つけ出す観察眼に、私はいつまでも憧れている。

ユキノ

上村松園『緑雨』, 1938年制作

いつの時代も女性は強く生きてきました。
私たちの歩く道を拓いた遠くの女性たちの背中と、そして今を生きる全てのタフな女性たちに尊敬と感謝の気持ちを込めて。

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ユキノ

編集部員。京都市出身の大学生。美学芸術学専攻。

好きな言葉:「哲学的ゾンビ」
編集部での役割:ストイックな編集(を目指している)、アイキャッチ作り

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